クチコミに似たもの

都市伝説

人の口から口へ情報が伝達されていき広がっていくもの、それがクチコミですが、同じように口伝えで伝わっていくもので、クチコミとはその趣を異にするものの1つに「都市伝説」があります。

都市伝説という概念は、1969年にフランスの社会学者である「エドガール・モラン」が自身の著書の中で使ったのが始まりとされていて、その後1979年にアメリカの民俗学者「ジャン・ハロルド・ブルンヴァン」が民俗学の学会誌で書評として使用、さらに都市伝説に関する著書を発表したことにより広く知られるようになりました。今現在ではネットを介して伝わることも多いです。

そもそもの話をすると、日本に限らず、世界のあらゆるところで行われていることですが、今のようにあらゆる記憶、記録が実体として、はたまたデータとして有形無形を問わず存在することができなかった時代、もしくは保存することができたにも関わらず、それをされなかった情報は、時の流れと共に淘汰されていき消えていったものもありますが、中には現代まで残っているものもあります。

どうやってそれらが今にまで伝わってきたのかというと、人の口から口へと長きに渡って語り継がれて来たからに他ならず、そのように伝承が口伝いで後世にまで知られていくことを「口承」といいます。口承によって伝えられてきたのは、いわゆる知恵袋的な生活の知識や民俗学といったもので、なかには生活を送る上での基盤になっているものも存在しています。都市伝説が広まるのも、口承を行なってきた歴史を持つ人間の自然的な行動と言えるのかもしれません。